理事長所信

第49代理事長

緒方剛

スローガン

筑後魂

~切磋琢磨の友情が明るい未来の礎となる~

 

はじめに

人間は二度生まれると言う。一度目は赤ん坊としてこの世に生を受けたとき、二度目は自分の生きる意味を見出し力強く生きることを選んだとき。郷土愛が芽生える要因は二つあって、一つはそこに暮らし生活を営むこと、そして二つは地域の未来を語り合える友と出会うこと。この地域に住み暮らし、職業を全うする青年経済人が、地域の未来を語り合える友を見つけたとき、それは郷土愛となり地域を育てる強い力となるのである。

大東亜戦争終結後、310万人以上の戦死者を出し、国家資産の4分の1を失うという国難に遭いながら東洋の奇跡と讃えられる高度経済成長を遂げてきた日本人は、各々に強烈な日本に対する帰属意識と古来から培ってきた結束力、そして、日本の未来を自らの手で切り拓いていくという使命感があったのではないだろうか。

現在、日本は若者の都市集中、経済・生活環境、価値観の変化によって少子高齢化が進み、社会的、経済的不安が高まっていく中で我々責任世代に寄せられる期待がますます高まっているように感じます。今、我々が手を取り合って現代社会のあらゆる問題や迫り来る未来を見据え、真正面から向き合い、政策立案実行団体としての真価を発揮して地域を、日本を盛り上げていく必要に迫られています。

地域社会のリーダーたる人作り

JCは人作りの団体です。より多くのメンバーでメンバー同士の個性をぶつけ合い、関係性を深めつつまちづくりや青少年を育成するJC運動を繰り返すことで地域の将来を担っていく地域のリーダーとなるべき人格を形成していきます。リーダーとなるべき人格とは、利己的な考えにとらわれず、利他の精神、奉仕の精神を行動原則とし、力強い行動力を備え、仲間を巻き込み団結する力を備えた人物です。その結果、メンバーそれぞれの専門的職業において、家庭や子育てにおいて、地域コミュニティにおいて活かされ、いわば草の根運動となり日本全体が活力を得られるのです。1人でも多くのリーダーを育成するため、メンバー一丸となって会員拡大に取り組んで参ります。

友情の輪

JCに入会したとしても、即座にJCを理解し積極的に参画できるようになるものではありません。積極的に参画できなければ、地域のリーダーたる資質の向上は図れるわけもありませんし、そうなればJCの存在価値自体が失われてしまいます。まずはメンバーに参加いただく事が何より大事で、その次にメンバー同士の交流、特に入会歴の長いメンバーとの対話の中でJCに対する理解を深めていく必要があります。そのためには、メンバー間の友情と信頼関係を高めていくことが近道です。今年度、会員相互の親睦を図り、また新入会員を始め既存会員のJCに対する理解を深める事を目的とする例会を各委員会が担当して開催し、メンバー間の友情と信頼を高めて参ります。

市民の意識を変革し高める運動

筑後市の発展のためには、市民が自らのまちを自らのものとして想い、自らの手でまちを良くするための行動を起こしていくことが必要です。そのためには、少子化や人口減少、社会の変化を的確に捉え、市民の郷土愛を育んでいくことはもとより、市民を巻き込んだJC運動を展開し、市民が自らのまちを真剣に考え、また意識を変えるきっかけとして、市民の手でまちづくりに参画し貢献していける機会を提供することで市民の意識を変革し高めて参ります。

青少年未来LABOとしての親学

地域の、日本の将来を担っていく子供たちにこそ現代社会の環境が与える影響は計り知れません。特に少子化、核家族化の進む社会において子供たちの教育に親の存在、影響が大きくなっていると感じます。子供たちを論ずるよりまず親が子育てについて、社会や経済について学び、確かな道徳心を備え、将来日本を背負っていく子供たちの教育の要であることを意識して誠実に教育を実践していくことが必要です。今年度の青少年未来LABOは、子供たちを通じて、また直接親に対して働きかけを行う親学に取り組んで参ります。

ガバナンス・コンプライアンスの確立

JC運動が地域に効果を及ぼしていくためには、運動の内容はもとより、JCという団体自体の地域における市民の信頼を得ていく必要があります。そのためには、メンバー一人ひとりがJCメンバーであることを自覚し、社会人として見本となるような責任をもった行動を行っていかなくてはなりません。また、内部的にも計画に沿った機動的な意志決定を行っていくことは、効果的な運動の発信に不可欠です。メンバーの地域のリーダーとしての資質を向上させるためにも、徹底した財務体系の健全化、会議のルールの遵守、コンプライアンス、そしてメンバー同士切磋琢磨の中に互いを律する意識の醸成を図って参ります。

創立50周年に向けて

1970年6月28日に創立した筑後青年会議所は、来年で50周年を迎えま

す。半世紀にわたり時代時代のニーズに合わせてJC運動を発信し、メンバー間の友情と地域のリーダーとしての資質を高める役割をしっかりと果たしてきたOBと一緒に盛大にお祝いすると共に、過去の運動を振り返り、未来の運動を創造する大きな機会とする必要があります。そのためには、今年度例年以上にOBとの関係性を深め、OBを巻き込んだ50周年としていく必要があります。まずは今年度50周年に向けたメンバーと諸先輩方の意識を高める取り組みを開始して来年の実行に向けてスムーズなスタートが切れる地盤作りに取り組んで参ります。

 

最後に

出身地の違う私にとって、この筑後という地域を故郷と呼べる土地にしてくれたのはJCでした。ただの生活の場所、仕事の場所から心を寄せる事のできる場所にしてくれたのです。そして、己を後回しにし、他人を重んじる利他の精神を養うことができたのもJCでした。志を立て、仲間と語り合い共感を得れば地域を動かす大きな原動力となる。これは職業でも家庭でも地域社会においても全てに通じる基本原則であり、人が良く生きていくために必要不可欠な事であることに気づかされたのです。

地域のため、子供たちの未来のため、志を持ち共に歩もう。切磋琢磨の友情が明るい未来の礎となることを信じて。